放射線と聞くと、その被ばくに関して不安がある方も多いと思いますが、放射線は自然界にも多数存在しており、現在では医療に欠かせない検査になっています。
そこで、近畿大学高度先端総合医療センターに行ってきました。
原子炉施設を持つのは、全国7大学9施設ですが、私立大学では3箇所で、その1つが近畿大学高度先端総合医療センターです。
PETとは、Positron Emission Tomography:陽電子放射断層撮影法の略です。
早期発見とされる「がん」は、大きさにして約1cm以下といわれており、その1cm以下の「がん」を発見するには現在ではPETが一番有効といわれています。
「がん」は正常な組織と同様にブドウ糖を栄養源に成長していきます。PET検査では、ブドウ糖に放射線の出る物質をくっつけて、ブドウ糖にそっくりな放射線の出る薬を身体に投与し、放射線用のカメラで写真を撮るという簡単なものです。
CT検査やMRI検査だとその部分しか撮影できないけれど、PET検査なら全身の状態がわかる上に、発光するので腫瘍が良性か悪性かの識別までできてしまうし、発見しにくい膵臓がんも発見可能となります。
いまではレントゲン撮影は普通の医療行為として受診していますが、PET検査も「がん」の早期発見ができるので早く普及することを願っています。
CTでは写真に色が付かないけれど、PETでは、悪性の腫瘍の場合は色が付くので間違えて切ってしまったということがなくなるのでいいですね。
写真は乳がんの写真ですが、近畿大学高度先端総合医療センターのホームページから借用しました。
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