全国各地で進められている湿原の自然再生事業ですが、こうした工事の中で問題が起きています。
それは、地盤改良工事で使われる土壌固化材にあります。
工事にあたっては、
「自然環境にやさしく」とか「生き物が棲む湿地をつくる」といいながら、湿地に棲む生き物への影響を過小評価して、それらの生き物を殺してしまうという事態が起きているからです。
湿原にはマアザミやヒメシジミなどの多くの生物や微生物が棲んでいます。また、湿地には、サギソウ、トキソウをはじめ過湿で酸性という特異な植物種が多く、生き物にとっては、土壌固化材から出る高アルカリの排水は、大敵なのです。
湿原の再生は、水が大きな役割を果たしています。そこに棲む生き物を守るための自然再生事業であれば、生態系への影響に配慮した開発計画が望まれます。
ジオベストは、淡水動植物に対する影響はなく、環境にやさしい土壌固化材として評価され、広島県にある国定公園・八幡湿原自然再生事業で採用されました。
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