酸化マグネシウム系固化材「ジオベスト」を使用した土系舗装の事例紹介、土系舗装を施工するにあたっての注意点などをさまざまな角度から検討しています。 また、ジオベスト土系舗装のメリットであるヒートアイランド現象緩和やCO2排出抑制、地球温暖化への貢献についても書いていきます。
ジオベストの土系舗装における園路の舗装構成の種類は、大きく分けて下の3つになります。
※広場の舗装はここでは省いています。
歩行者のみの歩道の場合は、支持力のある均一な路床になるよう下地転圧を行い、直接表層を舗設するので、路盤を設置しません。
しかし、自転車が通るなど、支持力をアップさせようとする場合、路盤を設置します。
検証結果では、砕石路盤(10㎝)の上にジオベスト土系舗装をした場合と路盤を設けず直接路床の上に舗設した場合で、締め固め度を比較すると、当然「路盤あり」の方が高い密度が得られるはずですが、歩行者のみの歩道であれば、路盤の存在効果があまり発揮されないという結果が出ているからです。ただし、寒冷地では、路盤の設置が凍害予防に効果があることがわかっており、歩行者のみの歩道でも路盤を設置した方がいいといえます。
実は、自転車・歩行者のみの歩道の場合の路盤材は切込砕石(C-30)を奨めておりますが、国土交通省からはリサイクルの促進の観点から透水性舗装の路盤材料には再生路盤材の使用が望まれております。よって、RC-30も路盤材候補に入れておりますが、再生路盤材の中でコンクリート系の材料は、自硬性を有するため、長期供用により透水機能が低下し、土系舗装に不具合を起こす可能性がありますので、注意しましょう。路盤材と表層の間に水が溜まり、排水しなくなり、水が逆流して表面に染み出してきたというケースもありました。
よって、高い透水性機能の持続性を望む場合、長期的に透水機能の変化が少ないC-30の方が土舗装にとってはお奨めということになります。
管理車両(4t車)が通行する場合、路盤の厚みは15cmにします。一般的には、切込砕石(C-40)を使用します。しかし、国土交通省のリサイクルの促進の観点から再生砕石(RC-40)の使用も可能ですので、注意してご使用ください。
10t車の乗入れがある場合は、粒度調整砕石(M-30)を使用します。
そして、片勾配、両勾配をとって水たまりができないようにします。道幅のある園路の場合、水の滞留で不具合が起きることがあるからです。路盤と勾配で長期的に安定した土系舗装になります。
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