五色塚古墳は、日本で最初に復元整備が行われた古墳です。
JR垂水駅で下車して、歩いて五色塚古墳に向おうとしましたが、道が複雑だったので、迷うより国道2号線を明石方向に進み、途中で右折する方がいいと判断したのですが、なかなか入り口が見つからず、人に聞きながらやっと2号線を横切って行くことが出来ました。
古墳の規模は、墳丘長が194mあり、兵庫県で最大です。
眼下に明石海峡、対岸に淡路島を望むことができます。
下のCG復元図は、現地管理事務所に飾られていたものを撮影しました。古墳は、海に面した台地上に築かれており、明石海峡とその周辺を支配した豪族だと考えられています。
この古墳の復元は、昭和40年から10年の歳月をかけ、発掘調査と復元工事が行われています。
古墳斜面には、葺石か葺かれています。復元は発掘調査に基づいて設計されましたが、工事中に古墳の一部が崩れたり、雨水の影響で保存が困難であることがわかり、改良を重ねながら復元されております。
現代の土木機械を使っての築造でも難航する古墳復元ですが、道具が充実していない4世紀末から5世紀初頭の頃に築造されており、いかに土木技術の高さがあったかを伺い知ることが出来ます。
特に盛土で怖いのは、雨水の浸透による崩落です。復元工事では雨水が集中しないように、暗渠排水やコンクリートの側溝、排水溝などの排水設備が造られていますが、当時の墳丘盛土を雨水から守る工夫は、盛土に浸透した雨水をいち早く排出するための石積みによる排出溝しか考えられません。
発掘調査では多くの埴輪が発見されており、それらは見ることが出来ますが、私が一番知りたいのは、崩落を防ぐ工夫がどうであったかの英知です。
ジオベストは酸化マグネシウム系の土舗装固化材です。環境に負荷を与えない固化材として土を固めたり、土舗装の材料として選ばれており、墳丘盛土を固めることはできますが、崩落を防ぐには排水設備の工夫が欠かせないからです。
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