いわゆる一般的に土舗装の施工をして数ヶ月後、クラックを発見して慌てることがあります。
しかし、ジオベストの場合は、気象条件の変化で乾燥収縮クラックが発生するケースはあまりありません。
理由は、一気に固まるのではなく、時間をかけて徐々に固まり、土の特性を残して固まるからです。
しかし、まったく起きないかというと、そうではありません。起きにくいだけです。
つまり、コンクリートのように固まってもカチンカチンにならないので収縮クラックが起きにくいというのが理由です。よって、一軸圧縮強度は長期的に6ヶ月ほどかけて反応しながら増していきます。
クラックやひび割れが起きるのは、雨降りの日に工事をするとか、雨の翌日に工事をすることで含水比が多くなった場合です。もちろん加水量が多いと同じくクラックが起きやすくなります。
正確な配合で混練をしたのに、なぜか細かなひび割れが起きてしまったというケースでは、水の量が多すぎというのが一番の原因です。
一方、水が少なすぎるとパサパサして固まりません。
ジオベストは、酸化マグネシウムMgOに水H2Oを加えて混ぜることで、水酸化マグネシウムMg(OH)2となり、これが炭酸ガスCO2と反応して、塩基性炭酸マグネシウムを形成し、土の粒子同士の接着をもたらすわけなので、水が少ないと固まらないという事態が起きます。
つまり、ジオベストで土舗装を行なう場合の重要なポイントは、水分量の調節ということになります。含水比を測定して、適正量の加水をすることでひび割れやクラックは防げます。
水の調節の次に重要なのは、つなぎ目の施工方法です。
舗装材が練りあがったら、敷き均しをして転圧をします。その際、定規を当てて均一の厚さになるようにします。そのあと、舗装材が練りあがるのを待って敷き均しを行なっていきますが、その時点では、最初に転圧したところはかなり固まっている一方で、端っこは水分がなくなって乾いているはずです。
その状態のままで、舗装材を続けて敷き均していくと、つなぎ目はうまくいきません。つまり、端っこの乾いた砂の上に、新しい舗装材を載せると、下の部分は乾いたままで固まらない。表層のみ固まるということになり、クラックを発生させる原因となります。
つなぎ目は、最初に敷き均しをした部分となじむように「端を崩す」「混ぜる」「加水する」などのことをした上で、転圧をします。施工した時には、このようなことをしなくても見た目はわかりませんが、数ヵ月後に慌てることになりますから注意しましょう。
このようなことにならないためには、加水は転圧後にされることをお勧めします。加水しない限り、ジオベストは固まりませんから、水は最後でいいわけです。
春先に施工した場合は問題になるようなことはありませんが、秋口に施工した場合、冬場に地中に水が流れ込み、凍結すれば、その部分がクラックとなることがあります。ちょっと注意すれば大事に至ることはありません。
また、修復はどうしたらいいかと困られたらご相談ください。
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