ジオベスト土系舗装は、セメントレス土系固化舗装もしくは、セメントレス真砂土硬化舗装とも呼ばれています。いわゆる土系舗装が真砂土などの自然の土に、「セメント系」、「石灰系」、「樹脂系」、「アスファルト系」などの固化材を混ぜて固めるのに対して、セメントレス土系固化舗装もしくは、セメントレス真砂土舗装は、自然由来の酸化マグネシウムを主成分とした固化材を使用して土を固める舗装のことをいいます。
つまり、固化材にセメントが含まれているかどうかの違いです。
主な特徴
① ジオベスト土系舗装は、セメントを使用してないため、六価クロム溶出試験などの試験をする必要がありません。六価クロム溶出試験は、主にセメント系固化材を用いた地盤改良工事などで、有害物質である六価クロムが土壌や地下水に溶け出すリスクを評価するために実施される重要な試験です。六価クロムの溶出リスクが高い工事では、事前に使用する土と固化材を混合し、最適な固化材の添加量を決定するとともに、その改良土が環境基準をクリアするかどうかを事前に確認します。施工後は、実際に改良された地盤から試料を採取し、六価クロムの溶出量が環境基準以下であることを確認します。酸化マグネシウム系の固化材は、六価クロムなどの重金属類をほとんど含まず、人体や植物への負担が少ないとされており、環境にやさしい土を固めるための材料といえます。
② セメント系の固化材のほとんどが、水と反応して硬化する過程でpH12~13程度の強アルカリ性を示します。これは、セメントが水和反応を起こす際に、水酸化カルシウム Ca(OH)2 を大量に生成するためです。このCa(OH)2が水中で解離することで、液相のpHが非常に高いアルカリ性になるためです。
酸化マグネシウム系の固化材は、セメント系とは異なり、弱アルカリ性pH8~11を示します。そして、真砂土と混ぜることで、真砂土のpHは、産地にもよりますが、PH4.5~5.5の比較的強い酸性を示すことが多いので、それらの土と混ぜることで弱アルカリ性のpH値はさらに下がっていきます。セメント系の固化材も真砂土と混ぜることでpH値は下がりますが、強アルカリ性です。
③ 酸化マグネシウム系固化材で固めた土は、廃棄時には、産業廃棄物にはならず、建設発生土として廃棄できます。建設発生土は、廃棄物処理法の対象外であり、再利用可能な資源として扱われます。産業廃棄物は、事業活動に伴い発生する廃棄物(汚物または不要者)のことで、排出事業者に処理責任があり、マニュフェストを発行して、許可を得た業者に委託し、適正に処分することが義務付けられています。
セメント系固化材で固めた土は、その性状や発生した経緯、有害物質の有無などによって判断が分かれます。土砂として扱われる場合、建設発生土になり、廃棄物処理法の対象外として取り扱われることがあるそうです。
■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
もしくはジオサプライの
ホームページよりお問い合わせください。
ジオベストの最新情報は、
ブログで発信しております。
[0回]
PR
COMMENT