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環境にやさしいジオベスト

酸化マグネシウム系固化材「ジオベスト」を使用した土系舗装の事例紹介、土系舗装を施工するにあたっての注意点などをさまざまな角度から検討しています。 また、ジオベスト土系舗装のメリットであるヒートアイランド現象緩和やCO2排出抑制、地球温暖化への貢献についても書いていきます。

   

酸化マグネシウム系固化材とは?

土系舗装は、人間にやさしい舗装として近年、多くの場所で採用されてきました。
例えば、歩道、公園の園路や広場、グラウンド、歴史的遺産の再現、世界遺産の修復などへの利用が挙げられます。
この土を固めて舗装する土舗装は、結合材として必ず固化材が必要です。
これまでは土にセメントやセメント系固化材、石灰、樹脂などを混ぜてきました。
しかし、特にセメントやセメント系固化材の場合、
①土壌が高アルカリになることで周辺の植生への影響、湖沼・河川・海洋へのアルカリの流失による水質汚染が問題となっていました。また、
②固化材に含まれる微量の六価クロムの影響も懸念されています。
③「リサイクル面での寄与率が低い」、ということも言われてきました。
そこで、これらの問題を解決し、環境リスクを低減するために開発されたのが酸化マグネシウム系固化材です。
酸化マグネシウム系固化材は、
「弱アルカリ性領域での土の固化が可能で、混合物は中性になります。」
「六価クロムを含まず、土壌汚染の心配がない。」
「固化材の主成分が肥料と同じであり、廃棄処分に際しては、植物を育てる土または建設残土としての取り扱いができる。」
さらに、「養分の不溶化が期待でき、雑草の生育を防止するため、防草効果がある。」といった問題解決だけでなく、プラス面があることから、地球にやさしい固化材として注目を浴びるようになりました。
酸化マグネシウム系固化材「ジオベスト」は、適度の弾力性と十分な圧縮強度が得られ、材料土そのものの色彩を保持し、景観上の懸念も生じません。また、アスファルト舗装のような照り返しがなく適度な保水性があるため、表面温度を低く保つことができます。

現在販売されている土舗装用の真砂土舗装材は多数ありますが、結合材について詳しく書かれているものが少なく、固化材としか書かれてなかったり、何ら説明がされていないものが多数見られます。土舗装に欠かせない結合材に何を使用するかが、一番のポイントになりますので、注意して選択をされることをお勧め申し上げます。

■ジオベスト・ジオミックス・ジオロックのお問合せは
ジオサプライ合同会社 http://www.geosupply.jp
広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419 福岡092-518-3537
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古墳の復元

五色塚古墳は、日本で最初に復元整備が行われた古墳です。
JR垂水駅で下車して、歩いて五色塚古墳に向おうとしましたが、道が複雑だったので、迷うより国道2号線を明石方向に進み、途中で右折する方がいいと判断したのですが、なかなか入り口が見つからず、人に聞きながらやっと2号線を横切って行くことが出来ました。
古墳の規模は、墳丘長が194mあり、兵庫県で最大です。
眼下に明石海峡、対岸に淡路島を望むことができます。
下のCG復元図は、現地管理事務所に飾られていたものを撮影しました。古墳は、海に面した台地上に築かれており、明石海峡とその周辺を支配した豪族だと考えられています。

この古墳の復元は、昭和40年から10年の歳月をかけ、発掘調査と復元工事が行われています。
 
古墳斜面には、葺石か葺かれています。復元は発掘調査に基づいて設計されましたが、工事中に古墳の一部が崩れたり、雨水の影響で保存が困難であることがわかり、改良を重ねながら復元されております。
現代の土木機械を使っての築造でも難航する古墳復元ですが、道具が充実していない4世紀末から5世紀初頭の頃に築造されており、いかに土木技術の高さがあったかを伺い知ることが出来ます。
特に盛土で怖いのは、雨水の浸透による崩落です。復元工事では雨水が集中しないように、暗渠排水やコンクリートの側溝、排水溝などの排水設備が造られていますが、当時の墳丘盛土を雨水から守る工夫は、盛土に浸透した雨水をいち早く排出するための石積みによる排出溝しか考えられません。
発掘調査では多くの埴輪が発見されており、それらは見ることが出来ますが、私が一番知りたいのは、崩落を防ぐ工夫がどうであったかの英知です。
ジオベストは酸化マグネシウム系の土舗装固化材です。環境に負荷を与えない固化材として土を固めたり、土舗装の材料として選ばれており、墳丘盛土を固めることはできますが、崩落を防ぐには排水設備の工夫が欠かせないからです。

  
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茶臼山古墳と遊歩道の土舗装

NHK大河ドラマ「真田丸」の人気もあり、大阪の天王寺にある茶臼山古墳に行ってきました。
茶臼山古墳と呼ばれている同じ名称の古墳は、ここ以外にもいくつかあります。
特に天王寺にある茶臼山古墳は、徳川家康が大阪冬の陣で、布陣しており、夏の陣では、真田信繁が茶臼山古墳に布陣したことで有名になりました。こうした古墳は盛土をして小高い丘に造成してあるので、見晴らしが良く、陣を張るには格好の場所として利用されました。この茶臼山古墳は、前方後円墳です。大阪府指定史跡に指定されています。
しかし、1986年の発掘調査では埴輪や葺石が確認されなかったことから、古墳ではないのではないかと疑問を持たれましたが、2009年の発掘調査で石室らしきものが発掘されていることから、私は古墳だと信じています。
この茶臼山古墳には遊歩道が整備されており、縁石で頂上からの水が遊歩道を横断して流れ、土を流失することがないように側溝が設けられています。土舗装は水の流入に弱いので、このような設計になっていることは、常に遊歩道が乾いた良好な状態に保てるという利点があり、雨でも歩く人に不便をかけることがありません。また、歴史の散策路としての景観にマッチして、歩きやすい遊歩道になっております。残念なのは古墳には多くの木々が立ち、景色を眺めるのに邪魔になって、家康や信繁の目線で大阪城方面を見ることが出来なかったことです。なんとかならないものかと思いました。
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ジオベスト土舗装の路盤について

ジオベストの土系舗装における園路の舗装構成の種類は、大きく分けて下の3つになります。
※広場の舗装はここでは省いています。

歩行者のみの歩道の場合は、支持力のある均一な路床になるよう下地転圧を行い、直接表層を舗設するので、路盤を設置しません。

しかし、自転車が通るなど、支持力をアップさせようとする場合、路盤を設置します。
検証結果では、砕石路盤(10㎝)の上にジオベスト土系舗装をした場合と路盤を設けず直接路床の上に舗設した場合で、締め固め度を比較すると、当然「路盤あり」の方が高い密度が得られるはずですが、歩行者のみの歩道であれば、路盤の存在効果があまり発揮されないという結果が出ているからです。ただし、寒冷地では、路盤の設置が凍害予防に効果があることがわかっており、歩行者のみの歩道でも路盤を設置した方がいいといえます。
実は、自転車・歩行者のみの歩道の場合の路盤材は切込砕石(C-30)を奨めておりますが、国土交通省からはリサイクルの促進の観点から透水性舗装の路盤材料には再生路盤材の使用が望まれております。よって、RC-30も路盤材候補に入れておりますが、再生路盤材の中でコンクリート系の材料は、自硬性を有するため、長期供用により透水機能が低下し、土系舗装に不具合を起こす可能性がありますので、注意しましょう。路盤材と表層の間に水が溜まり、排水しなくなり、水が逆流して表面に染み出してきたというケースもありました。
よって、高い透水性機能の持続性を望む場合、長期的に透水機能の変化が少ないC-30の方が土舗装にとってはお奨めということになります。

管理車両(4t車)が通行する場合、路盤の厚みは15cmにします。一般的には、切込砕石(C-40)を使用します。しかし、国土交通省のリサイクルの促進の観点から再生砕石(RC-40)の使用も可能ですので、注意してご使用ください。
10t車の乗入れがある場合は、粒度調整砕石(M-30)を使用します。

そして、片勾配、両勾配をとって水たまりができないようにします。道幅のある園路の場合、水の滞留で不具合が起きることがあるからです。路盤と勾配で長期的に安定した土系舗装になります。

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名園の側溝

雨水の排水を行う側溝には、さまざまな形状があり、目的に応じて使い分けがされています。しかし、セメントがなかった頃は、石を利用して排水の工夫がされていました。
まさに先人の知恵というものです。晴れている日は必要性がないのでなかなか気がつかないのですが、雨が降ると、勾配のある雑草地や山側から流入してくる雨水が溢れて歩行が困難になり、はじめて側溝の重要性を知ることになります。
下の写真の側溝は、実用性だけでなく、景観にもマッチしており、並べられた縁石が景観を構成するアイテムの1つになっている参考事例です。
   
下の写真は横断する側溝ですが、石を並べて水みちが作られています。特に三叉路なので、流入してきた雨水を上手に下側へコントロールする必要があり、そのために工夫されたものです。右側からの道には丸太によって土の流失を防ぐとともに水を側溝へ誘導する役目もされており、先人の知恵を見ることができます。
これらは土系舗装で整備がされているわけではありませんが、もしも土系舗装をされる予定があれば、先人の知恵に学んで、側溝は是非このような工夫をして欲しいという弊社からのご提案です。
勉強になります。
   
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塩カルとジオベスト

ジオベストとの混合土による土舗装施工時期が近年、年度末に集中する傾向が強くなってきています。このため、施工は厳冬期に行なうことになり、養生期間中の気温低下により、特に外気が氷点下になる場合は固化材の反応が遅くなり、凍害を起こす可能性があります。
その対策として、施工直後から所定の強度が得られるまでの間、土舗装中の水分が凍結しないよう、凍結温度を下げるために凍結防止剤(塩化カルシウム)を混合する方法があります。これは、施工上も工費的にも比較的容易であると考えられます。
実験を行った結果、使用時期は2~3月の寒冷季の終盤期、塩カルを添加することで確実に凍害予防に効果を発揮しますが、長期的には徐々に溶け出し、土中に希釈、拡散されるため効果が減衰していきます。
塩カルは水に溶かした状態で使用することが望ましいといえますが、下の写真のように粒状での散布でも構いません。ただし、塩カルは添加量が多すぎると強度に影響してきますので、ご注意ください。
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ジオベスト施工後10年

2006年に鉄塔敷地を土舗装してから早いもので10年になります。
実は、施工に立ち会った場所には定期的に訪れて経過をチェックしていますが、10年前と比べると、かなり変化しました。
この鉄塔の敷地をジオベストで施工した目的は、雑草対策でした。周辺に建物が建ち、雑草が繁ると虫などが発生し、近隣に迷惑をかけるからというものでした。
ジオベストの防草工事は、下記の理由で雑草を抑止できます。
① 土壌の固化・・・土壌を固化することによりジオベストで改良した下部からの雑草を抑えます。
② 養分の不溶化・・・植物に必要な養分を不溶化することで、雑草の発芽を抑えます。
③ 長期抑止・・・炭酸化にいたるまで長期に渡って安定した状態を維持できますので、防草効果も長く続きます。
④ ひび割れ・クラックが起きにくい・・・ひび割れが起きると雑草が生えてきます。ジオベスト土舗装では目地を入れません。つまり、目地を入れなくても収縮によるひび割れが起きません。よって、雑草も生えにくいということがいえます。
ここの場所では透水性を高めるために路盤を設置しておりません。
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ジオベスト土舗装1年6ヶ月経過

河川のそばに整備された自転車・歩行者用土舗装にも落葉が舞い降りてくる季節になりました。土舗装は一般的には歩行者用の歩道として使用されていますが、都市部においては自転車の通行も可としているケースや、車の運行も見受けられる場合があります。
歩行者のみであれば支持力のある均一な路床があれば、路盤なしでも構いませんが、自転車や車が通るとなると、土舗装そのものより、しっかり路盤などで下地が整備されているかどうかが重要になります。
自転車であれば、路盤の厚みは10cm、管理車両が通行する場合は、15cmの路盤を必要としています。
しかし、自転車の通行はOKとはいうものの、スタンドを立てて止めるのは土舗装が欠けたり、磨り減ったりするので注意しましょう。土の道は周辺の自然環境と調和して適度な弾力性を持つ歩行者にやさしい道なので、大切にしましょう。
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真砂土敷設に雑草で大変!

きれいな真砂土を敷いたのに、1年後は雑草で覆われてしまった・・・よくある話です。
下の写真も新しく真砂土が敷かれました。しかし、今はきれいでも1年後は雑草で困っておられることと思います。雑草、恐るべしです。
雑草が生えれば除草剤を撒けばいいという考え方もありますが、期間が限定的ですぐに生えてきます。
また、多くのお客様や動物などが立ち寄る場所では使用を躊躇せざるをえません。
草取りや草刈りも大変です。
よって、真砂土を敷く時、ジオベストを混ぜて敷き均しをしておけば、長期的に雑草は生えません。ジオベストの防草のメカニズムは、土壌を強アルカリにするのでも、薬品で枯らすわけでもありません。
植物が育つための養分を不溶化して、養分を無くすものです。よって、生き物に対しては無害であり、安心してご使用いただけます。
下記をクリックしていただければ、防草処理後、78ヵ月後の姿を見ることができます。
http://blog.goo.ne.jp/geosupply02/e/b0ef5a80e7e7b13c96138d9075a3ed77
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ジオベストと泥濘化防止

土系舗装を行う目的はさまざまです。
舗装することで弾力性のある快適な歩行が楽しめるようになることや、ヒートアイランドの抑制などが思い浮かびますが、下の写真のように、泥濘化して水溜りが出来るのを防いだり、雑草が生えるのを抑止したりするのも土系舗装の目的です。
よって、まずは水溜りが出来るのを解決するために、下地整正によって勾配をつけます。固くなって、雨が降ると泥濘化する土を撤去します。そうやって整えた後、ローラーで固めた上に、ジオベストと真砂土を混合した舗装材を敷き均し、転圧します。あとは散水して工事は終了です。それから、初期硬化の段階で雨に降られると土の表面が流されるので、シート養生を行い、乾燥して固くなり、強度が出るのを待つだけです。
下の写真は、初期硬化時に雨に降られてしまったので、少し表面が荒れてしまいました。
土系舗装は工事を行う前に現場調査でしっかり整備計画を立てることが大切ですね。
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HN:
藤重 広幸
性別:
男性
職業:
会社員
自己紹介:
ジオサプライ合同会社にて、環境に配慮された各種の酸化マグネシウム系固化材を販売しております。特に酸化マグネシウム系土舗装固化材は、2005年度から販売を開始。酸化マグネシウム系真砂土舗装材「ジオミックス」は、2008年度より販売を開始しました。是非、弊社のホームページへお越しください。.

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